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action or later. Please see Debugging in WordPress for more information. (This message was added in version 6.7.0.) in /home/studio-nomade/www/wp/wp-includes/functions.php on line 6114しかし、デジタルの分野について、勉強はするけど、分析はしないし、この分野の今後を予見したいとも思わない。
こうであればいいなーというのはあっても、評論したいわけじゃない。
僕は、デジタル分野のわかりづらいことを、わかりやすく伝えることが使命だと思っている。
例えばWi-Fiについて説明するということを考えてみる。
ちょっとやってみてほしいのだけれども、これが意外と難しい。
どう伝える?
Wi-Fiというのは、実は、インターネットに接続するための電波のブランド名だ。
Wi-Fiアライアンスという無線LANの規格の団体が認めた電波の総称。
もっと専門的に言うと、Wi-Fiアライアンスが策定した「IEEE 802.11」と呼ばれる電波の種類を総称してWi-Fiと呼ぶ。
今、Wi-Fiの主流は、「IEEE 802.11n」で、大量の情報を一度に送受信できる電波の規格だ。
でも、こんな情報、ネタにはなっても、一般的な意味で使う場合には、何の意味もなさない。
重要なのは、誰に伝えるか。
読み手がどんな人なのかを妄想する。
携帯電話回線もWi-Fiも赤外線もBluetoothも、とにかく無線という一言でまとめてしまっている人、多いだろうな…とか。
Wi-Fiを意識して電話回線と使い分けろと解説しても、わかりづらいだろうなとか。
携帯電話の回線とWi-Fiの区別がわからない人に、Wi-Fiアライアンスの話をしても、さらに混乱を招くだけだし。
そこで、何を知りたいと思っているのか、を考える。
・Wi-Fiは、何をするための電波か。
・携帯電話回線とどう違うのか。
・Wi-Fiのメリットとデメリット。
すると、こういう解説になる。
「Wi-Fiとは、インターネットに接続するための専用の電波のこと。
一度にやり取りできるデータ量が大きいが、接続可能範囲が30m~100m以内と狭いのが特徴で、無線LANルーターと呼ばれる機器が設置されている場所で利用できる。
携帯電話回線よりも、やり取りできるデータ量が大きく、動画やホームページもスムースに表示できる上、パケット通信料がかからないというメリットがある。
なお、多くの場合、無線LANネットワークには、セキュリティのためにパスワードが設定されていて、パソコンやスマートフォンで接続する際にはあらかじめパスワードを確認しておく必要がある。」
さらに、よりわかりやすい印象を出したいときは、「である調」よりも「ですます調」で柔らかさを演出する。
「が」「で」のような濁音を極力避けて、「~だけれども」のように柔らかい音で終わるように心がける。
そして、一読できる長さは、だいたい2行ぐらいまでなので、リズムが崩れそうな場合はいったん文を終わらせるなど工夫する。
説明文というのは、文体を味わう文章ではなく、基本的にリズムで読むからね。
特にパソコン図解書の場合、読みながら作業してもらう必要がある。
読み手が読むと同時に操作できるリズムを考える。
そうすると、1つのコラムの文章の量は、多くても5行、3行くらいで収めるのがちょうどいい。
操作方法や用語を厳密な意味での説明するよりも、ごくごく当たり前のことを、わかりやすく説明することで、イメージを描きやすくすることが一番大事だと思っている。
なので、詳しく説明されていてよかったと言われるよりも、わかりやすかったと言われる方が嬉しい。
よりわかりやすい図解書を目指して、言葉のひとつひとつを吟味しながら、頑張っていきたいと思う。