The Wild Boys

タイトルは、イギリスのアーティストDURAN DURANの楽曲だ。
僕は、中学に上がったばかりの頃、友達の影響でオフコースとか長渕さんとかよく聞いてたんだけど、友達ほどの熱量を持てなくて、気に入った曲が何曲かある程度で終わった。
とはいえ、音楽を聞くとハッピーになれることを知ってしまった。
そこにやってきたのが、マイケル・ジャクソンブーム。
ブームなんてもんじゃなかったよね。
洪水だった。
マイケルのアルバム「スリラー」の楽曲がそこかしこに溢れてた。
当時は、CDはまだ走りで、音楽は貸しレコード屋から仕入れる。
マイケルのレコードは順番待ちで、しょうがないからマドンナとかフィルコリンズなんかを借りてた。
ようやく順番が回ってきた頃には、傷だらけのレコードからテープにダビング。
レコードの針が飛ばないように、スピーカーの前でじーっと録音が終わるのを待ってた。
針が傷を拾って、プチプチと音が鳴るのが気に入らないけどしょうがない。
テープのA面に曲が収まり切れないで、途中で終わらないように細心の注意を払った。
そうやって、とっても大切に音楽を聴いてた時代が、なんだか懐かしい。

マイケルは嫌いじゃないけど、なんだかメジャーすぎて、自分には合わない感じがした。
クラスのすみっコぐらしとしては。
ハッピーじゃない、ちょっと陰を感じるアーティスト。
ビジュアル系のアイドルバンドだったんだけど、ちょっぴり難解で、それを聴いてるというだけで、ニヤってなるアーティスト。
カッチョいい。
中二病の僕にピッタリだったのがDURAN DURANだった。
ハマったよね。
「The Refrex」とか「Union of the snake」とか、テープが擦り切れるほどきいた。
好きだったのは、「New moon on Monday」、「Planet Earth」とか、割と初期の楽曲。
高校に行っても、大学になっても、社会人になっても、何だかずっと気になってた。
彼らが一時期分裂した時にできたプロジェクト「The Power Station」。
これがまたカッコよかったんだよ。

で、「The Wild Boys」。
分裂期を経て、再集結して最初に出したシングル。
まぁ、なんていうか、MTV全盛期の結晶みたいな作品で、ビジュアル重視、音楽的にはちょっぴり幼さを感じるけれども、ワクワクする曲。
この曲のドーナツ盤のレコードを小学校の時の親友のキョースケがくれた。
大学進学と同時に東京に行き、社会人になってベトナムに1年ほどいて、平塚にいた時も、北九州に行った時も、ずーっとこのレコードと一緒に移動してた。
大事なレコード。

DURAN DURANは、今でも活動してる。
今でもちょいちょい聴いてる。
もう、60歳超えてるけど、まだちょっとだけアイドル要素を残してるあたりがスゲーと思う。
貫くって、カッケーよね。



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