大学院に行っていること
今年の春から、フリーランスの立場を利用して大学院に通っているんだけど、ちょいちょい何の勉強してんのぉーって聞かれる。
まぁ、そうよね。
仕事しながら、大学院に行くって、ちょっと変わってるからね。
文学の創作について勉強してるよ。
というと、何で?と聞かれる。
まぁ、そうよね。
何で、今、文学。
しかも、創作て。
今の仕事を膨らませるなら、パソコンやWeb関連の教育とか、コンサルタント的なことを学ぶことが順当なんだろうけど、どうも、人前でデジタル関係のことを教えたり、アドバイスしている自分の姿にしっくりこなくて。
オロオロして、生徒さんに不安をばら撒いてるところしか妄想できない。
とはいえ、ここ五年~十年くらいで、今の仕事一本で暮らしていくのは難しくなるのは目に見えている。
自分が何をして生きていきたいか、よーく考えた。
で、やっぱりというか、そうだろうなというか、「書く」ということに行きついた。
言葉を紡ぐという作業は、0から何かを生み出す一番簡単な方法で、一番難しくて、一番可能性があることだと思ったからだ。
じゃ、その世界に飛び込んでみようと思って、小説を書き始めたのだけれども、それが面白くてやめられなくなってしまった。
現実的でも、実用的でもない。
ましてや、仕事に直接つながるわけでもない。
浮世離れしていることは、自覚している。
馬鹿だなぁと思う。
でも、しっくりくるのだ。
大学院の文学創作の生徒は、自分一人。
なので、三人の作家先生とサシで授業なんすよ。
すごく贅沢。
文学の読み方、書き方、発想の方法など、先生方の生きた言葉から読み取っていく。
プロの作家ならではの感性というのがある。
文学で食べていってるわけだから、どの先生も言葉や創作に対してとてもストイックで、貪欲だ。
どのように文学に向き合っているのかとか、どのように物語を紡いでいくのかとか、そういった繊細な部分まで、何とか吸収しようと思うのだけれども難しいっす。
授業を受けたからといって人間のレベルがあがるわけじゃないけれど、いろんなことを考えるきっかけをもらっている。
それだけでもありがたい。
大学院で学んだことが、今後五年~十年で、何かしらの可能性を広げる役に立つと信じている。
そうじゃないと困るしね。
頑張ります。
あ、そうそう。
今度、自分の作品が、大阪文学学校の同人誌「樹林」の冬号に掲載されます。
いえーい。
第一歩だな。
興味のある方はぜひ、読んでください。
感想なんかもお待ちしております。